【初心者さん向け!演目ざっくり紹介+α】11月歌舞伎座「ようこそ歌舞伎座へ」公演
皆様こんにちは。
皆さまの歌舞伎観劇の第一歩をサポートする「歌舞伎はじめてガイド」。
歌舞伎を観てみたいけれど、どこから情報を得れば良いのかわからない・・・歌舞伎の演目名がずらっと並んでいても、どんな内容なのかがわからなくて困る!・・・そんな初心者さん向けの「演目ざっくり紹介」、こちらは2024年11月歌舞伎座編です。
11月は、いつもの歌舞伎公演とはちょっと違う公演形態で、はじめて歌舞伎座にいらっしゃる方にも楽しんでもらえる趣向を凝らした公演内容になっています。まさに初心者の皆様にもおすすめの公演です!
今回は、演目についてだけでなく、初心者さんお役立ち情報をまとめてお伝えしたいと思います。
まずは演目について
※11月は、昼の部、夜の部とも同じ内容で上演されます。
※1演目だけ観劇できる「一幕見席」の販売は11月はありません。
最初にご覧いただくのは『ようこそ歌舞伎座へ』と題した、歌舞伎俳優によるご案内パート。
松本幸四郎さんが案内する【歌舞伎座の舞台裏をご紹介する映像】をまずはご覧いただき、歌舞伎座の世界観へ一気にお連れします。
続いて、若手歌舞伎俳優の中村虎之介さんが案内役として登場。歌舞伎について色々とご紹介します。どんな趣向でご案内するのかはご来場の皆様のお楽しみですが、役ではなく、素の状態の虎之介さんがフレンドリーに案内してくれると思います。歌舞伎がぐっと身近に感じられること間違いなしです。
その後に上演されるのが、『三人吉三巴白浪』。
こちらは、数ある歌舞伎演目の中でも人気の演目のひとつ。「三人吉三」というタイトルの通り、「吉三」という名前の人物が3人出てきます。
この芝居を書いた河竹黙阿弥という作者は、アウトローな登場人物を描くのが得意で、この三人もちょっと「悪い」人たち。でもそんなアウトローな人たちの人間性や格好良さには、どうにも惹かれてしまう魅力があります。
今回上演されるのは、「大川端庚申塚の場」という三人が出会う場面。この場面はとにかく錦絵のような美しさや、七五調のリズムのよいセリフが堪能できる、歌舞伎の格好よさが詰まった場面。
短い場面なので、格好良い~!と興奮しているうちに終わります。(三人の吉三さんが気に入ったら、ぜひ次回この場面以外の部分も上演されるときにまたいらしてくださいね!)
そして、『石橋』。
こちらは、舞踊の演目です。赤や白の長い毛をぶんぶん振り回す歌舞伎の映像をどこかで一度はご覧になったことがあるかもしれません。(この「はじめてガイド」ヘッダー画像のモチーフも、歌舞伎に出てくる獅子たちです)
獅子というのはライオンのことではなく、伝説上の霊獣です。
歌舞伎には、「獅子」というものを表現した、毛を振りまわす振りが色んな舞踊作品の中に出てきます。それくらい、人気のモチーフということです。こちらは、歌舞伎舞踊の豪快さ、ダイナミックさ、迫力を感じていただける演目です。
11月の演目は、どちらも「歌舞伎らしさ」満載です。
☆歌舞伎好き社員・藤之森のトークでは、『石橋』についてお話ししています。こちらもぜひチェックしてみてください。
さて、ここからは初心者の皆さんへのお役立ち情報をいくつかピックアップ!
○座席はどこがおすすめ?
歌舞伎座の座席について、お気に入りの席はどこか、イヤホンガイド解説者たちが語った記事です。コロナ禍で歌舞伎座がクローズしていた時の記事ですが、チケットを確保する際の座席選びの参考にどうぞ!
○服装・持ち物はどうすれば?
チケット確保できたら、観劇の準備ですね。
服装はどうしよう・・・?そんなときはこちらをチェック!
なお、ドレスコードはありません!
○イヤホンガイドも忘れずに!
舞台の進行に合わせた同時解説で、歌舞伎に詳しい解説者がわかりやすくご案内します。生放送なの?と聞かれるくらいタイミングよく、ご観劇の邪魔にはならないよう解説しますのでぜひご利用ください。
専用の受信器を歌舞伎座ロビーで貸出。
オンラインストア「耳寄屋」で事前決済を済ませると便利です!
○事前にもう少し演目のことを知りたいな~という方へ
イヤホンガイド解説者が動画で演目についてご案内するWeb講座というのもあります。イヤホンガイドとWeb講座のセットがおすすめ!
皆様の「歌舞伎はじめ」に、少しでも参考になりますように!(編集A)
★歌舞伎座の11月公演情報はこちらから↓↓↓
○小道具制作の体験ができるワークショップなど、11月歌舞伎座でしかできない企画もあります。