【歌舞伎 はじめてガイド④】観劇DAYの過ごし方(歌舞伎好きSさんの場合)
◆はじめて歌舞伎のキッカケ
以下Sさん:大学1年のとき授業で「歌舞伎を実際に観劇して、レポートを提出!📝」というものがあったから。それまでなんとなく興味はあったものの、生の歌舞伎を観るキッカケはこの授業を受けたからこそ!
記念すべき初歌舞伎は、2011年12月の、平成中村座の夜の部です(おっと、年齢がバレてしまいますね…)。
特に、最後の『松浦の太鼓』!これが私の最初で最後の中村勘三郎さんを拝見できた舞台であり、「歌舞伎=難しい」のイメージを覆してくれた、印象的な歌舞伎体験でした。
◆思い出の舞台
以下Sさん:素敵な舞台ばかりで選び難いですが、ここ数年で言うならば
2019年12月新橋演舞場の『風の谷のナウシカ』、
2020年2月歌舞伎座の『菅原伝授手習鑑』、
2021年11月歌舞伎座の『連獅子』…
そして何より歌舞伎座にて上の巻が2021年4月、同年6月に下の巻が上演された、片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんの🌸『桜姫東文章』🌸!
この舞台の感想を言葉で表すのはなかなか難しいのですが、
見てはいけないものを見てしまったような、それなのに目を離せない、眼差し一つ見逃せない見逃したくない…
2階1列目からオペラグラスを握りしめつつ、「なぜ私の目には録画機能がないのか!?」と本気で思いました。そんな舞台です。
観ている間も、観終わった後も、それこそ夢の中にいるようで、気が付いたら家に帰りついていました。ご覧になった方はきっと、共感してくださるのではないでしょうか。
◆歌舞伎観劇DAYの過ごし方
①観劇前夜:服装・持ち物の用意
以下Sさん:前日の夜(何なら、もっと前から!)からじっくり準備します。何を着て行こうか、どのような小物を合わせようか、何を持っていこうか、どんなお化粧にしようか…などなど。
服装は、洋服ならちょっとオシャレなワンピースにしたりしますが、最近はお着物👘で行くことが多いです。歌舞伎観劇にお着物で行くことに憧れがあったので、自分で着付けをできるように勉強しました!
②観劇当日家を出る3時間半前:起床・軽食
前日からワクワクしてなかなか寝付けないことも…でも、「今日は観劇だ!」と朝はスッキリ目覚めます🌞
➂家を出る3時間前:お化粧・ヘアアレンジ
お化粧をはじめます。観劇する演目を意識して色合わせをするような、遊び心も取り入れてみます。髪の毛は、着物を着る場合はアップにしたり。
➃家を出る2時間前:着付
まだまだ時間がかかるので、余裕をもって着物を着付け始めます。こちらもお化粧と同じく、演目や季節感を意識して。
⑤家を出て歌舞伎座へ出発!
開演時間・公演時間でも少し違う動きになりますが、途中で飲み物やご飯を買ったり、再度軽食をとったり🍽
コロナ以前は座席でもお食事ができました!そのときは、近くのデパートで少し豪華なお弁当を買って、座席でいただいていました。
➅開演1時間前:歌舞伎座到着!
公演にもよりますが、歌舞伎座の開場は開演の45分前にされることが多いです。どんなに遅くとも開演の30分前には到着して、余裕を持って入場したい派です。イヤホンガイドの特別放送があるときは特に!聴き逃したくないので、早めの到着を心掛けます。
⑦開場:いざ入場!イヤホンガイドを借りて筋書購入、お土産見物!
イヤホンガイドを借りて装着!開演の前から、放送は始まっていますからね。筋書も忘れずにゲットします。筋書は正面玄関入って左手の筋書販売所で購入できますよ。公演期間の後半ごろになると、筋書に舞台写真が入りお得感があるので、私は観劇を中日以降にすることが多いです。
お土産や舞台写真も開場・開演前に見ることが多いです👀
歌舞伎座1階の「お土産処 木挽町」で販売しているこちらの「べっこう梅飴」がお気に入り。
観劇前後に歌舞伎座タワー地下二階の「木挽町ひろば」でお土産を購入することも。毎月演目にちなんだ商品や季節感たっぷりの魅力的な商品が揃えられているので、自分へのお土産にもぴったりです。観劇の記念にぜひどうぞ!
また、歌舞伎座では舞台写真も販売しています!こちらも見逃せません!
⑧休憩時間:歩く!
観劇中は座りっぱなしなので、休憩時間はゆったりと歩きたい派です。一幕目の余韻に浸りながらまたお土産を物色したり、ロビー3階の絵画やポスターなどを見て歩きます。
もちろんイヤホンガイドの幕間放送も聞き逃せません!二幕目の演目に関するディープなお話が聞けて、ワクワクが高まりますよ。
⑨終演後:感動の共有
みなさん観劇後、誰かに感想を話したくなりませんか…?私はなります。「○○さんが素敵だった💗」「あの場面の■■な表情に感動…」などなど、私は観劇好きな友人と会える時はお茶をしながら感動を共有したり、会えないときはLINEでつい長々と送りつけてしまったり…(笑)
感動の共有、ぜひみなさんもしてみてください。
⑩終演後:余韻を楽しむ
観劇DAYから1週間くらい…いや、1か月…いや、もっと!?お芝居の余韻を楽しみます。
帰りの電車の中で思い返してはニヤニヤしていたりしますが、今はマスクで見えないので助かりますね。
最後に、私のお気に入りの座席をご紹介。
役者さんの表情をじっくり見たい時:「とちり席」より前の4~6列目上手寄り
舞台全体をいっぺんに見たい時:2階席の一番前の上手寄り
いずれも舞台を遮るものも少なく、ほどほどに近くて見やすいのです。
上手側なのは、花道が見えやすいから。お財布と相談して3階上手の座席を選択することもありますが、その時も上手側を選ぶことが多いです。
さて、ご参考になりましたでしょうか?
以上、私Sの観劇DAYの過ごし方・楽しみ方でした!