「雑俳講座」打ち合わせレポート&「社員が雑俳やってみた!」講評編
こんにちは、スタッフKです。「園田栄治の活き粋!“雑俳”~江戸の言葉あそび学~」特別企画「社員が雑俳やってみた」、前回は2回にわたり、社員の作品を発表しました。
あれから私たちは、来週の講座開催に向けて打ち合わせを重ねています!今回は打ち合わせの模様と、我々社員の作品に対する講評を少しご紹介します。
前回の記事はこちら↓
打ち合わせレポート 雑俳とは…芝居心!
この日のテーマは「歌舞伎と雑俳」。上は、打ち合わせの席で「ずばり、雑俳を一言でいうと?」とお尋ねした時の、園田さんの言葉です。…しばいごころ??
「芝居心」 芝居を演ずる心構え。芝居を面白がる心。芝居気。…広辞苑より
エンタメ精神ということでしょうか(理解が浅い気も…!)。
「昔は雑俳ができない人は役者になれなかった」とのこと。雑俳が芝居心を育てる…。
江戸時代の人々にとっては、雑俳は「あって当たり前」「わかって当たり前」、だったのかもしれません。
他にも、ホワイトボードを使って河竹黙阿弥の俳号についてお話し下さったり…
おっと…!ここまでにしておきましょう!講座をお楽しみに!
園田さんの講評①「あ~…これは…」
雑俳は(俳句や川柳も、ですが)、参加者が作った作品を宗匠(そうしょう =先生・師匠)が選び、良い作品の順に、「天・地・人」を付けることもあります。
打ち合わせ終わりに、雑俳宗匠、篝火舎心亭(かがりや・しんてい)こと園田さんに講評していただきました!
まず開口一番、
「字余りが多いな~」
「字余り」 〔定型の和歌・俳句で〕 音数が規定の五音や七音より多いこと
「字足らず」 〔定型の和歌・俳句で〕音数が規定の五音や七音より少ないこと ・・・広辞苑より
12作品中、7作品が字余り!全体の60%!確かに多い…!
我々はちょっとくらいいいかな?と思っていたのですが、字余り、字足らずはダメ!特に字足らずはダメ!とのこと。既定の文字数ですっきり作ることを疎かにしてはいけない、ということですね。
「説明しないと分からないものは、分かりやすくする工夫が欲しかったかな」
おっしゃる通り…!
作った当人はすぐに理解できても、見た人によっては説明がないと分からない…ものもありました。発表するからには、どう理解されるかも考えて作ったほうが良いですよね。
園田さんの講評②「これ、なかなか良いんじゃないですか」
作品の中でも、園田さんの目に留まったものがありました!
馴初めも 知りつくされた 馴染み客 スタッフO
「いろいろな意味に取れますね。ちょいと色っぽさもある。なかなかのもんです」と。たった五七五の17文字ですが、想像をかきたてられます。
「ただいま」と 暖簾くぐるは 馴染み客 スタッフM
「うん、情景が浮かぶね。ただ、
「ただいま」と 暖簾をくぐる 馴染み客
の方が素直だね」
少し文字を変えるだけで、確かにすっきりしますね!
これは俳句や川柳にも言えることかもしれませんが、
・字余り、字足らずは ダメ!(思ったよりNGだった)
・素直に、説明なく情景が浮かぶように
当たり前ですが、これが大事なんですね。
これが雑俳のお手本!
「せっかくだから、昔同じ題で会を開いたときのものを差し上げますよ。このとき一緒にやった噺家連中はもうみんな偉くなっちゃった…。懐かしいな」
おおっ!雑俳の会の記録をいただきました!達筆ですね!このときは落語ファンなら誰でも知ってる落語家さんたちが参加したそうです。
古いものなので画像が粗いのですが、そこはご愛敬、ということで。
ちなみに、作った人の名前を載せないのは、作品を選ぶ宗匠に先入観を持たせないため、とのことです。
最後に園田さんから、「これを見ながらもう一回やってみたらどうかな?講座で取り上げてもいいですね」とのお言葉。
「社員が雑俳やってみた」…まだまだ続きます!?
園田さんの雑俳講座は来週開催!お申込み受付中!
早いもので、開催まで1週間を切りました!
7月11日(日)・18日(日) 14:00~15:30
アーカイブ配信も行いますので、当日参加できない方もぜひどうぞ!
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