「高木秀樹だより」季節の挨拶から芝居噺まで(4月9日号)~『摂州合邦辻』を歩く~
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「高木秀樹だより」季節の挨拶から芝居噺まで(4月9日号)~『摂州合邦辻』を歩く~

高木秀樹さんの芝居噺を不定期でお届けする「高木秀樹だより」。
第3回目である今回の記事は、高木さんが『摂州合邦辻』ゆかりの地を巡った時の写真と共に、その物語について詳しく触れていきます。
どうぞお楽しみください。

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文:高木秀樹

皆様ご機嫌よろしうございます。もう考えるのも嫌なくらい相変わらずのコロナ禍ですが、お芝居はご覧になっていらっしゃいますか。さて、小欄のタイトルが「高木秀樹だより」となっております。何とも気恥ずかしいのですが、仕事熱心な編集担当が付けたもので、お赦しくださいませ。

この3回目では『摂州合邦辻』を取り上げます。四月は大阪にある国立文楽劇場の公演月で、わたくしは解説担当として当地へ出掛け、初日に先がけての舞台稽古で滞在する中、劇場から遠くない「合邦ヶ辻」など、お芝居「ゆかりの地」を歩いてきました。

2021.4.1 文楽劇場③

劇場内ポスター。人形遣い吉田玉助夫人でイラストレーター
中西らつ子さんの画。コロナ対策はバッチリです!


「ゆかりの地」散策のキッカケがここ

昨年11月の当欄2回目では『菅原伝授手習鑑』から「道明寺」ゆかりの地として大阪府藤井寺市近辺をご紹介しました。わたくしに限りませんでイヤホン解説者が現地取材をすることは珍しくありません。そうした「ゆかりの地巡り」をするキッカケが「合邦ヶ辻」で、初めてここへ出掛けたのは昭和60年代、もう三十数年前のことになります。

通天閣から2

通天閣から3

Aは四天王寺の塔。Bは合邦辻閻魔堂 Cは清水寺の舞台


本当にあった!

来月は東京の国立劇場でも上演される『摂州合邦辻』。摂州とは摂津国、今の大阪のこと。昔から浪花名所とされる「合邦ヶ辻」で『摂州合邦辻』の本文、最後の段切(だんぎり)は次のような文章になっております。「仏法最初の天王寺、西門(さいもん)通り一筋に、玉手の水や合邦が辻と古跡をとどめけり」。前の写真をご覧ください。これは通天閣から撮ったもので合邦の世界がパノラマの如く広がります。

国の手で建てられた日本最初の本格的な寺院が四天王寺。そこから通天閣のある「新世界」方面に伸びる国道25号線が『合邦』本文にある「西門通り」で、わたくしは試しに歩いてみました。すると10分ほどするとあったんです「合邦辻閻魔堂」こと西方寺さんが!

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