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【はじめてガイド】歌舞伎用語解説④「化粧」

歌舞伎の特徴的な化粧といってすぐに思いつくものと言えば
「隈取」

白く塗った顔に、赤や青の太い線を入れたりする独特の化粧法で、あれは、顔の血管や筋肉をデフォルメして描いて表現しているものなのです。

登場人物のキャラクターに合わせた色々な隈取があります。

赤い筋の隈取は・・・
血気さかんな様子や力強さ、勇ましさを様式的に表しています。

青い隈取は・・・
不気味な雰囲気で、悪人や怨霊を表現しています。

茶色い隈取は・・・
鬼や妖怪変化など、人外のキャラクターに使われます。


歌舞伎の場合、隈取のほかにも、化粧の違いで人物設定がわかるようになっています。

例えば、「白塗り」
顔を白く塗った化粧は高貴な身分を表します。
町人や身分が低い人たちは、真っ白ではなく、白に茶色を混ぜた、肌の色に近い顔色で演じます。
また、「二枚目」と呼ばれる色男の役も、白塗りしていることが多いです。

ちなみに、歌舞伎の世界にはメイクさんはいませんので、化粧はすべて俳優さんたちが自分たちでやっています。
「顔をする」と言いますが、出番の前に、楽屋の鏡台に向って顔をしはじめるところから、演じるお役がスタートしているのです。

歌舞伎は化粧の違いで登場人物の身分やキャラクター性が一目で分かるので、化粧の意味を知っておくと、より歌舞伎が見やすくなります♪
ぜひ、注目してみてください👀✨


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