
観劇カバンの中身を拝見!#1 〜こだわり新発見!? 私の持ち物厳選メンバー〜
観劇の際、皆さんは何を持っていきますか?
観劇ルーティーンのために、これだけは欠かせない! という必需品アイテムもあるかもしれません。
そこで、観劇のお供を紹介する新シリーズをお届けします。その名も「観劇カバンの中身を拝見!」。解説者の観劇のお供とは……?
記念すべき第1回は、歌舞伎の他に宝塚の観劇にも足繫く通う阿部さとみさんがご担当。どうぞお楽しみください!
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文:阿部さとみ
観劇4点セットは欠かせない
観劇カバンと特化するほどのバッグではなく、中身も日常とさして変わらない。歌舞伎に宝塚に能、日本舞踊やバレエなど、仕事と趣味の舞台鑑賞が混在している我が人生。観劇は日常と地続きであるし、これといったコダワリもほとんどないので、果たして書くほどのことがあるのかしらん? と思っていたが、あれ? これってそうかも知れないという発見あり! 無くて七癖といったところだろうか?
私はいつもカバンが重い。一体何が入っているのか。特別なものは入れていないつもりなのだが、何故か重い。お財布に携帯、ハンカチにテッシュ、ハンドタオル、化粧ポーチ(といっても、さほどのメイクグッズも入っていない)などなどに、観劇となるとこれらに加えて次の4点セットが仲間入り。
「MINTIA」、「izer」のお水、オペラグラス、メモ帳…と、いずれも嵩張らず、さほど重くない厳選メンバーだ。
試行錯誤の末に選ばれたのは……

「MINTIA」は飴の代わり。小さなミントの粒が小さなプラスティックケースに入っている。飴の袋を開ける音がなんとかならないものかと思って考えついた代替品だ。上演中の劇場空間において何故に飴の袋の音はあんなに響くのだろう。袋がなければ良いのでは? ……と個包装ではない飴にしたこともあったが、飴同士が張り付いてしまい、取り出すのが難しくなったり……、なかなか上手くいかない。
そこで「MINTIA」ならば! と。我ながら名案だ!と思いきや、ほどなく見通しが甘かったことを知る。粒のミントを取り出そうとケースを傾けると、ミントがケースの中で「ザザーッ」と、音を立てて移動するのであった(涙)。でも飴よりは取り出しやすいかなーっと今でも観劇のお供に。
それにしても、観劇中にどうして唐突に咳が出そうになるのでしょうね? しかもそういう時に限って、静かなシーン、たとえば、首実検とかの緊迫したシーンだったり、クドキや子別れのジーンとする場面だったりする。皆さんはどうなさっておいででしょう?
続いてお水。お気に入りは「izer」という名の細身のペットボトルだ。カバンの中にもスッキリ、スマートに収まるのが嬉しい。大きなペットボトルはカバンがさらに重くなるのでNG。この程度の重さならばあまり気にならない。こう見えて250mlとなかなかの実力者(?)でもある。観劇中にはあまり水分を取らないことにしているため、幕間にちょっと喉を湿らす程度ならこれで十分な量だ。それでも残してしまうことが多いのだけれど……。
以前はコンビニ、主にナチュラルローソンでサクッと買えたのに、最近はほとんど見かけなくなってしまったのが残念。そのため、ネットで箱買いをして持参している。あぁ、これってコダワリというのでは? と自覚した一品である。
隅から隅まで見逃したくない!

次にオペラグラス!
以前「歌舞伎×宝塚」のエッセイで宝塚沼にも落ちたことを書いた。その沼に落ちた時からオペラグラスは「推し」を観る必需品となった。